シニアジジイも人の子
・日常振り返ればつまらないことも多々あります。
それを受け流せばそれで終わり、忘れ去るものかもしれません。
が、時としてその場の雰囲気や気持ちの状態によっては、後々まで感情の傷が残ることもあるのです。
たとえば、先日元同僚S山さん宅を訪ねた際、知らないうちに同棲しているようでした。
彼が突然いなくなり旅に出た時は、周囲は私を含めずいぶん心配したのです。
・そして、ある日突然帰ってきました。
しかし、多くを語ろうとはしませんし、これからのことも我々に話さないのです。
しばらくそうっとしておいた方が良いのかもしれないと周囲は判断したのですが、
先日訪ねてみると以前私がバイトしていた焼き鳥屋のスタッフKちゃんとできていたのです。
どうやらその後S山さんから聞いた話では旅も二人で行っていたようでしてね。
それであればそうと最初から話してくれていれば心配もしないですんだのです。
その辺ですよね。
以前から親しく付き合いしていたと思っていたのは、私や元同僚たちだけだったのかもしれません。
当の本人はそんなこと考えていなかった、或いはさほど重要だとは見なしていなかったのかもしれません。
という雰囲気を感じ取ってしまいましてね。
・どうもやりきれない思いがもたげてきたのです。
すでにシニアといってもかなりジジイ化した方々ですから、
今さら人の道がどうのと言うものではないですが、
ちょっとがっかりしましてね。
でも考えようによっては、S山さんは以前から何ら変わっていないのかもしれません。
我々が彼の人間なり見方を少し曲解していたに過ぎないのでしょう。
いろいろ思うところはありますが、老いて友人も少なくなってきている時節です。
また一人友が友でなかったという判断をしてしまい、寂しさが募っているのですがね。