自分はジジイだと認識した瞬間

・シニアになってかなり経つのですが、悔しいので日ごろは意識しないようにしています。

でも、時間は止まってくれませんし、まして逆戻りもしてくれません。

明日になればそれだけ今より何か衰えていることでしょう。

でも、それは認めたくはない!

だから、そんなことは考えずに暮らしているのですが、

そうはいっても自分はジジイだと認識する瞬間が訪れるのです。

・代表的なものとしては乗り物で移動中席を替わってくれることがある。

そして、そのときの若者のまなざしです!

優しい、慈愛に満ちたまなざしで、いたわりの感情が全身にみなぎっている。

ああ、私は今お年寄りのためにいいことをしているのだと……

有り難いんだけどね。

ただ……、寂しい。

ついにそのときが来たんだと思うのです。

・またあるとき、散歩中の出来事で、今日は体調も良いし快調に歩いている。

と、私は思っていた。

ところが、女子高生が涼しい顔してなんの気負いもなく追い抜いていく。

これはいかん!

そんなはずがないと思い、抜き返そうと足をターボにチェンジしたのですが、

距離は縮まらない、益々離れていく。

・いろんな局面で、人より後れを取ることが多くなりましてね。

場違いだと感じる場面も多くなりました。

たとえば、暑い最中に球場に野球を見に行ったとき……

周囲を見渡しても若者ばかりでね、爺婆がいないのです。

もう私の時代じゃないんだと……

そうしながら、徐々に行動半径が狭まってきているのですね。

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