バイト先パン屋のよからぬうわさ
・ほぼ生活の一部と化してしまったパン屋のバイトです。
これがあるおかげで年金受給者の我々夫婦も生活の安定が保たれているのです。
そういう意味ではパン屋ご夫妻には感謝しかないでしょう。
そして今、店主夫妻の高齢による健康不安からこの店を我々に移譲したいとの話が出ているわけです。
話し合いは数度もたれ、少しづつ我々も仕事の範囲を広げて入っているのですが、
金銭的な話はまだおこなっておりません。
・そんな最中のことです。
たまたまパン屋の近くのスーパーに立ち寄ったところ、
スーパーの2階にあるちょっとした休憩スペースで主婦たち数名うわさ話をしておりましてね。
何気なく耳に飛び込んできたのは、
駅前のパン屋の資金繰りが悪化しているという話です。
フーンと思いながら、階下に降りて帰り道、
しかし、駅前のパン屋ってどこだろう……
どう見渡しても、うちのパン屋しかない!
・どういうこと?
もしそのパン屋がバイト先のパン屋であったとして、資金繰り悪化の真偽は如何に?
心中穏やかではありません。
この先、店主夫婦から譲り受ける流れの中にいるわけでね。
彼らからそのような話は一切聞いていないのです。
というか……お金に関する話は一切なし、
いやその話になりかけると話が別の方向に行ってしまうような気もしています。
これはどう捉えるべきか?
帰って妻に話をしてみるか……
単純に考えると経営として上手く回っていないということなのでしょうね。パン屋は薄利多売と言われてますから。相当売らないと利益が出ないのだと思います。
おっしゃるとおりだとすれば、
単に受け継いで続けるだけでなく、さらに何かアイデアが必要だということになりそうです。