貧乏が染みついたシニア生活

・現役のころはサラリーマンでしたから、ダメな社員でも一定の給料はいただいていました。

まあ、それなりに今より余裕のある生活でしたが……

定年退職がきますと微々たる退職金と共に会社を放り出されましてね。

以降は年金受給者として生活しています。

もちろんそれだけでは生活は苦しいですから、補強するためにバイトに精を出す日々です。

でもねえ、バイト代を加えても現役時代の収入には足元にも及びません。

月々生き延びるのに精一杯なのです。

・するとどうしても昔はよかったとサラリーマン時代に思いを馳せるわけです。

あの頃は、けっこう文句ばかり言って飲んだくれていましたが、それでもある意味会社に守られていたのです。

文句を言って飲んだくれるのは体質で、今でも変わりませんが……

つまり性格が曲がっているだけのことかも知れません。

ただ確実に変わったのは、出入りする居酒屋のレベルです。

そして、そこで飲む酒の質、つまむ肴のお値段……

そういうところが年金生活者となった私の生活レベルが見えるわけです。

しかし、当初はこのような生活にしんどい思いをしたわけです。

ところが数年過ぎる辺りから体に浸透してきまして、最近ではむしろそれが普通の生活になってしまっています。

どのようなときにそれを実感するかといいますとね。

ちょっとばかり今日は懐が温かいと以前はワンランク高いご馳走を食べていたのですが、

最近はいつものラーメン屋に入りラーメン大盛りと言ってしまう。

ダメりゃこれ!

貧乏が染みついている!!!

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