老いは耳からやってくる?
・私もシニアと呼ばれる老境に入ってしまいましたが、
日々の生活の中で老いたなあと思う瞬間があります。
それをいちいち数え出すと切りがないのですが、
たとえば耳です。
足やら手はまだ動きます。
普通に生活する分には事足りのですがね。
耳は分らないうちに衰えてきているようでしてね。
たとえば、聞き間違いやら明瞭に聞き取れないとか……
それがほんの少しずつそういった頻度が上がっているような気がするわけです。
スーパーのレジで店員の言葉が明瞭に聞き取れないとか……
大体は相手が喋ることが予測できるため、あまり一字一句真剣に聞いてはいないのですが、
・時々こうだろうと思ったことが、そうじゃないことがある。
そんなとき慌てるわけです。
もう一度聞き返すと、相手もムッとした顔で分らんのかってな調子でね。
しょんぼり、少し落ち込みますが……
そんなことが少しずつ増えているような気がします。
テレビを見ていても、大体の内容が予測できるため細かいところまで聞き取ろうとしていないのですが、
ドラマのクライマックスで真剣にセリフを聞き取ろうとしてもなに言ってんのかわからない時とかね。
それが、テレビのスピーカーのせいなのか、私の耳が衰えてしまったのかよく分りません。
ただ言えるのは、同じ番組を妻と見ていても妻だけが細かいところまで聞き取れているわけでね。
「今どういう意味?」
「さっきからセリフ喋ってるじゃない!」
そう言われるとやはり耳か……衰えたなと悲しくなってしまうわけでして、
老化は人それぞれどこからやって来るか分りません。
妻の知り合いにスーパーに行くと必ず玉子を買う人がいるようで、
冷蔵庫は玉子だらけになっているらしい。
うちはお金がないからそれは無いんだけど、ちょっと悲しい昨今です。