シニア夫婦に共通の趣味は必要か?
・巷では、といいますかマスコミ的には熟年離婚の要因として共通の趣味がないと……
故に離婚届を突きつけられる前に、夫婦間に共通の趣味を持ち共に語り合う時間を作りましょうとね。
しかし、私は常々思うのです。
確かにそれは重要かも知れませんが、
そんなこと気にしだした時点ですでに関係は怪しくなっているのかも知れません。
私も妻も大した人間ではありませんしね。
人に誇れる趣味もないのです。
・ですが、夫婦になって半世紀、それがよかったのかどうかは疑問は残りますが、
共通の趣味がなくても、このクソばばあ、クソジジイと罵り合い好き勝手なことを言い合う日々ですが、
かえって、自然体と言いますか、ストレス発散と安心感が出ているのではないかと思うわけです。
これだけ見事になんの抵抗もなくものが言えてしまう相手ってまずいないのです。
この歳ですから、すでに男女関係は卒業していますしねえ。
それが目的なら一緒に暮らしている意味もすでになくなっているわけでね。
すると、未だに一緒にいるわけだからなにかそこには打算的なギブアンドテイクが存在するのか……
・考えても浮かびません。
なぜ半世紀もの長きにわたり同じ屋根の下で暮らしているのか……
今となっては愛情というものを意識したことすらなく、よく分らないのです。
しかし、共通の趣味は夫婦間に存在しないことは確かです。
強いて言えば、居酒屋で酒を飲みながら、酔いに任せ本音をぶちまけることぐらいか……
案外本音を出せる場を持っているというのは大切なことなのかも知れません。