ある日の夕刻飲み屋にて

・パン屋のバイトは妻より私が早く家を出まして、少し早く帰るというパターンです。

仕事の内容が異なるためです。

ところが、昨日はカフェのテーブルの入れ替えや諸々の雑用のため、

私の方が終わるのが少し遅くなりましてね。

結局妻と二人で帰ることに……

お互い帰っても飯がないということが判明!

久しぶりにどこかで飲んで帰ろうかということになりました。

もともと緊急時以外家計に関しては収入を三等分(私、妻、共通費)していますから、

食費に関しても個々に自由にやっています。

なので、どこで何を食べようが基本自由なのです。

・でもね、たまには二人で外食するのも少しウキウキ

ですがね、貧乏所帯ですから行けるところも限られています。

案の定といいますか、行きつけの近場の大衆酒場に足が向きましてね。

そういう意味では夫婦の価値観は似ております。

それに、知った店ですから、リラックスムードで飲んでいたのですが、

途中から一変しました。

なぜか?

それは急にWジジイが入ってきたからです。

Wジジイもいち早く私に気付きましたが、横に妻が座っているため少し離れた席に座りそわそわ

そして、ときどきこちらを観察しておりましてね、なんとなく落ち着かないようなのですわ。

ははーん、これは誰かやって来るなと!

しかも、その人物は私がいれば気まずくなるような人に違いないと……

でもね、それが分ればこちらもてこでも動きません。

楽しみだなあ、一体誰がやって来るんだろか。

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