老人の相談相手は忍耐が必要
・A婆さんの目の具合は白内障と判明しました。
手術が必要だということでしたが、深刻な状態ではなさそうです。
ですから、A婆もかなり安心したのではないかと思っていたのですが……
しかし、今までほぼ病気の経験がない人なんですよ。
いきなり手術となるとまったく決断ができないようです。
朝からマンションの管理人室にやってきて、座り込みその相談です。
私はルーテイーンの業務がありますから、席を外しては戻ってきたりで、
その間ずっと婆さんは待っているのです。
管理人室にいるときは突っ込んだ相談ということでもなく、いろいろ不安など並べて、なかなかこちらも反応しづらいのです。
・日ごろはでんと構えている人が、やはり年老いた一人の女性です、心細いのでしょうね。
こうなって初めて親身に相談に乗ってくれる人がいないことに気が付いたようで……
しかし、こちらも他人の体のことですから、ああしろこうしろとは不用意には言えません。
婆さんがどうしたいのか大体決めているのであれば、
その方向で不安を和らげるコメントはできるのですがね。
まだまだそこまでいかないようで……
しばらくは管理人室通いが続くかもしれません。
タコポンさんはお優しい方ですね。私だったらうるさがって避けてしまいそうです。
人間も生き物ですから、性格の合う合わないはあります。
そういう意味で、たまたま婆さんとは相性がいいのかもしれません。
タコポン