店の経営には泥臭い実戦経験が必要みたい
・同じ商店街によく似た焼き鳥屋がオープンするといううわさは、
すぐに婆さんの息子、つまり店主の耳にも入りました。
そして、スタッフの数名も向こうに行ってしまった件も合わせて……
すぐに招集がかかりましてね。
つまり、首脳会議です。
焼き鳥屋のね 😆
息子店主、婆さん、私、妻の4人
これは……首脳と呼ぶにはショボすぎるが、みんな真剣です。
いきなり息子店主が状況を説明しました。
で、次に向こうに行ったスタッフの一人が、どうやら向こうの店主の身内で……
・つまり、スパイだったようだと!
その根拠を聞くと、焼き鳥のタレの調製法や焼き方など、
ノウハウに近い部分をやたら聞いてきたんだとね。
さらに、客にもう近々似たような焼き鳥屋が出来ると喋っていたようだ。
でもねえ、だからといってそれが罪に問えるかとかそんな問題でもないわけでね。
結局類似の焼き鳥屋がこの商店街にもう一件そうだということでね。
・どうするんだと息子店主に聞いたのですがね。
基本的にそれはないと!
同じ焼き鳥屋は作れないと!
なぜならタレの作り方や肝になる部分は嘘教えておいたと!
やるじゃん 😆
息子店主が言うには、婆さんからあのスタッフはスパイだから気をつけろと言われていたらしい。
ふーん、そんなものかね
私には人を見抜く力が全くないようです。
婆さんが言うには、
今ごろ向こうでは一生懸命タレの再現を試みているはずだが、
出来ないので焦っているはずだと 🙁
もう少しすると、別のスパイがスタッフとして乗り込んでくる可能性が高いので気をつけなければと……
次のスタッフの採用面接は私に加え婆さんも同席するそうです。
つまり、私は全くその方面で無能ってことね 😥