往生際が悪いとはこの人のこと?

人の人生とは分からないものです。

80歳にもなり骨折しリハビリにずいぶん時間を要し、もうこれでフェードアウトかと思っていたのですが……、

蘇ってきました!

元薬局店主の婆さんですがね。

ひょっこり息子の経営している焼き鳥屋に現れて、一同仰天 🙄

まだ多少は歩く姿がおぼつかない印象を受けますが、

相変わらず口はしっかりしとります。 😆

人間欲望が消えないうちは大丈夫だということを教えていただきましたよ。

酒が飲みたい一心で、リハビリ施設から引き上げて来たのだそうです。

施設ではコロナ禍でもあるし、お年寄りの食事管理も厳密に行われており、なかなか酒は飲ませて貰えないそうで……

そんなところに居ても生きている意味がないので出ることにしたそうです。

歩けるのを心待ちにしていたそうですが、当然リハビリにも力が入ります。

で、猛烈な努力のもと驚異的な回復でなんとか歩けるように持っていったそうで、

施設のスタッフもその凄さに舌を巻いていたとか 😯

・で、出てきたのは良いがこれから何処で暮らすのかってことですがね。

薬局はご覧の通り焼き鳥屋になってしまっているし、

酒飲んでる私のテーブルに割り込んできて人の酒で盛んに盃を煽っていますが、

駆けつけ何杯目かでひと言言い放ちました。

あんたが管理人やってるマンションに部屋持ってるからそこで暮らすって!

えー…… 🙁

これは面倒くさい人がやって来たっては言わないけれど……

多少顔が引きつってるのが自分でも分かりました。

まあ、わたしゃ管理人ですから事務的にこなすだけですが、精神的負担が増すことには違いない!

息子も向こうで焼き鳥焼きながらがっかりな顔で……

たぶんもう戻ってこないと踏んでいたようで、これからは自分でやるぞって張り切ってたのにねえ

ご愁傷様です!

でも、人生って分かりませんわ

普通あの年で骨折すればかなりの確率で寝たきりで、痴呆になり、お亡くなりになるというパターンらしいのです。

しかし、婆さんの場合もう一度酒を飲みたいという強烈な欲望が回復を後押ししてしまったのでしょうね。

これでまた予見不能な日常となりそうです。

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