ペットの地位向上に唖然
・思い返せば犬猫とは無縁ではありませんでした。
田舎育ちの私は、周囲が一面田畑の一軒家に住んでいたのですが、当時犬や猫を家族のように飼っていました。
半世紀近く前のことです。
当時、ペットという言葉すらなく、餌も残飯をやるのが普通で、ペットフードという概念もありませんし、店でそんなもの売ってもいませんでした。
そりゃそうですよ、ペットって言葉知らないのにペットフードなんて言葉知ってるわけもない!
犬は外で飼い、家の中に決して入れませんでした。
寒い日でも外の犬小屋で奴はいましてね、夜は鎖外して泥棒対策に一役買って貰ってました。
猫も飼ってましたが、この時期は大体炬燵の中で丸くなってました。
気ままでふいっと外に出て行き、しばらく帰って来ないって具合で……
餌も魚の食べ残しにご飯を絡ませた程度ですから、栄養面では問題があったと思いますよ。
でも、栄養とか栄養バランスとかそういった概念すらありませんでしたしね。
でも自由だったんです、奴らはね。
都会に出てきてからは奴らとの関係は途絶していました。
・そして、数十年後の今ですが……
奴らはペットと呼ばれ、家の中でうまいもの食って大事にされております。
その地位向上に陰ながら喜んではいますがね。
ただねえ、ペットフードも高いんですよね。
あんな良いもの食ってやんの!
私のチャルメラだけの食事に比べたら……それはやめておきましょう。
・ところで、例のペットの糞の不始末の問題です。
無論それは犬に非があるわけではなく、飼い主のマナー違反であることは明らかです。
そこを間違えると犬が可哀想ですから……
で、どうするかですがね、
総会ではとにかく犯人が一人なのか複数いるのか分からないので、その辺見つけた人はまず知らせてくださいということになりました。
さらに、管理人がそれを集計しておくということで……
私は飽くまで平日午前中の勤務ですから、それ以外の時間は住人でということになりましょうかね。
これはやはり住人全体の問題にも関わってきますから、
話しを大きくすればもしマナー違反の住人がいれば、これはヤバいということになり自制してくれるはずです。
外部の人である場合は、それはそれで客観的に対応するという理事長の話でした。
しばらく様子見です。