孤独と自分だけのしあわせ
・Aさんの蔵書整理のバイトは、ほぼ一銭にもなりませんでした。
何か得られたものはないのかと言えば、古い漫画本たち!
A氏の倉の片隅にダンボールに入った状態で山積みになっていたものです。
Aさんの亡兄が子供のころ読んでいたもので、マンガ文化が花咲く前の時代ですがね、
こういうものにロマンを感じてしまう私です。 😀
・捨てるというから、貰って家に送りましたが……
案の定、妻が激怒!
自分が紹介したAさんのバイトに出かけた夫が、
金を稼げなかったばかりかこんなゴミを貰って帰ってきたという感覚です。
妻は今でも文学少女の生き残りの感覚ですから、マンガは低俗の象徴なのかもしれません。
文学の世界に生きた妻とA元教授の生きる世界と、漫画本を好む私などの一般大衆の間には深い溝があるのです。
・しかし、私の好みは如何ともし難い!
で、こればかりは譲れないのでクローゼットの空間を強引に確保しました。
さすがに古いダンボール箱は、マンションのゴミ置き場にあった廃棄予定の新しいのに交換したが…… 😳
とにかく、これを捨てられるとたまらない!
なんのためにバイトしたのか分からなくなります。 👿
それにですねえ、結局妻に抱いていたAさんとの不倫疑惑も適当にあしらわれてしまいましたからねえ。
物証がないから所詮こうなるとは予想してましたが……
まあ、私としてはゴミのような宝物が出来たわけですから良しとします。
その日からマンガを通して心の中の子供の私と再会し、幸せを味わっているわけです。
次々と忘れていた記憶が蘇ってきましてねえ 😀