元同僚S山さんから息子の引きこもりの件で依頼を受ける
・元同僚のS山さんから電話がかかってきました。
相変わらず再就職はうまくいってないようなのですが、用件はそれとは違いました。
引きこもりの息子さんのことでした。
相当行き詰まっていて、袋小路に追い込まれてしまっている印象を受けました。
大学は数年前卒業しているのですが、社会に馴染めず、引きこもったままです。
家庭内暴力に関しては、一度警察沙汰になってからは治まっているようですが、
逆に内向き度がひどくなり、ほぼ外にも出なくなってしまったようです。
・以下、突然
「うちの息子と一度酒でも飲んで、話を聞いて貰うわけにはいかないかなあ」
しかし、一度も会ったこともないからと思い、
「雄弁なH田さんの方が良いのじゃないか?」
「H田さんはああいう性分だから、ポンポン息子の痛いところを指摘してしまうと思うんだよ。逆効果だ!」
それには私も同意はするものの、
「その点、きみは社会とは隔絶しているから、ある意味シニア版引きこもりと言えなくもない」
と、ずばり失礼なことをいうのです。そして……
「つまり、同じ穴のムジナとして、心が通じる部分もあるのではないかと思ってね」
「それ、どういう意味?」
「まあ、頼むよ。当然、酒代はご馳走するから、一度話聞いてやってくれないか」
てな感じで、要は困ったから人に丸投げ状態でね。
君しかいないとかおだてられて、結局話聞いてやることになってしまったんですが……。
場所は設定するということです。
◎その他の動き
・バイトの件
年金生活で困窮のため小遣い稼ぎ
妻の口利きでAさん宅の蔵書整理をすることに決定し、近日中に出向き話を詰める。
これにより、妻とAさんの浮気疑惑は少し後退!
・会社OB会の件
いやいや引き継ぎに出席、雑務担当委員ということになる。
コロナ禍だから実質なにもしないだろうということなので、受け入れる。
・H田さんの通い妻疑惑の件
奥さんが元夫とまだ同居しているのではないかという疑惑
H田さんは探偵社に依頼し調査中、特に動きなし。