人生を振り返ることの是非
現役の頃はその日その日の自転車操業みたいなもので、平日5日間を過ごし休日2日、そして翌週がやって来て‥‥その繰り返し
大半は仕事に時間を割かれるため、自分自身の人生というものを考えることは案外少なかったのです。
1日1日を積み重ねながら、平行して横には子供の成長、さらに親は高齢化、そして自分も妻も‥‥
- で、ゴール‥‥定年退職
本当にゴールなのかどうかは別にして、転換点であったことは確かです。
この日を境に、1日の内容が大幅に変わりました。
つまり、仕事という要素がなくなりぽっかりと空白ができたわけです。
すると、そこに自分を見つめる余地ができまして、自然と過去を振り返り始めるのです。
で、どちらかというと記憶に残っていることといえば、節目であって、その時々で決断したこと、そしてその結果‥‥成功やら失敗やら
でもね、それらは自分がその時点で思っただけで、はたして人生というスパーンでどうだったのかという検証を頭の中で始めるわけです。
すると、他に取り得る選択肢が浮かんでくる。大胆なやり方や、荒唐無稽な方策などやって来て、如何にも魅力的に見えたりするのです‥‥‥なんでそうしなかったのか?
別の判断で、もっと良い結果が得られたはずだ!
そうすれば、その後の人生がもっと素晴らしいものに変わっていたかもしれない!
そう思い始め、最後に後悔の二文字
- でも、それっておかしいよね
すでに結果が出てしまっていて、その後の人生があって、今自分がなんとか無事に存在しているという現実を担保にした上での仮定の話
あの時はあの時で真剣に考え、自分で判断したはずで、今さらどうのこうのって意味ないんですよね
それに、その判断は自分という人間の人格や性格でもって判断したわけで、何度繰り返しても、自分が自分である限り同じ判断するに決まっているんですね
映画のストーリーとしては、「たられば」はおもしろいけれど、自分の人生にそれを当てはめてみても現実から逃げているだけです。
いろいろあったけど、なんとかやってきて今ここにいるという事実を大切にすべきですね
結局現実以上のことはできなかったんですから‥‥