大学時代の友人が実に嫌な人間になっていた

同じサークルにいて、一緒に酒を飲み将来を語り合った仲間でした。

就職後は勤務地の関係もあり徐々に疎遠になり、ここ数十年会っていなかったのです。

でも、時々思い出しあいつはどうしてるんだろうかと思ったりもしました。

  • リタイヤしてしばらくしたころ連絡があり、近くに行くから会わないかというのです。

もちろん、懐かしさの余り会う約束をしましてね。

また昔のように親しく話ができるんじゃないかと、喜び勇んで出かけたわけです。

場所は土地勘のないあいつのことだから私が探しまして、若いころ語り合ったような居酒屋を予約しておいたのです。 😀

約束の時間の少し前に居酒屋に行くと、やつはまだ来ていませんでした。約束の時間になってもきません、30分も過ぎたころ「ごめんごめん」といいながら入ってきましてね。

数十年の間に、ずいぶん髪は薄くなりお腹も出ているのだけれど、一目であいつだとわかりました。

で、開口一番「なんだ、こんなとこか」

もっと高級料亭かと思っていたようで‥‥、

ホームは私だから当然私のおごりだと考え、もっといい場所で酒を飲ませてくれるものと期待していたようです。

まあ、そういう考え方もあったなあと、「すまんすまん、学生時代の感覚で予約したんだ」となだめ‥‥ 😳

酒を飲み出したのですが、あいつの口から出てくるのは自分の自慢話ばかりで、就職してから如何に努力して今日に至り、今どんなところに住んで、どれだけ贅沢な暮らしをしているのかなどよどみなく話をするのです。

まあ、それはあいつの成功談だから別に聞いてやる分には構わないのだけれど、私の話も聞いてもらおうとその後の人生を語り出すと、急に不機嫌になり、お前のことはいいから俺の話を聞けとまた延々と話が続く。 🙁

結局最後までそんな調子で、なんとなくお開きになり、別れ際に「次はもっとましなところ探しておいてくれ」と言われ‥‥

「てめえの話を聞くためだけにここに来たんじゃないんだ」とぶち切れても良かったんだけど、つい「ああ、またな」と言ってしまった自分がすごく嫌になったという話でした。

はじめはベクトルの方向がちょっとだけ違っているだけでも、数十年経てばとてつもなく遠ざかってしまうんだと改めて実感

そんなに無理しなくていいのにねえ、自慢ばかりしても疲れるだけだろうに‥‥

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