リタイヤしてわかったこと 2
会社に残ってもう少し務めるという選択肢もありました。
そうすれば、家計的にも助かりますしねえ
給料はガクンと減りますが、ないよりはましだ!
- でも、定年の数年前から親しい友人が何人も病に倒れまして‥‥ 、そればかりか定年退職した人でもパタパタ亡くなったんですよ
そうしますと、これはどう考えても自分も例外ではないわけです。
命のろうそくがいつ燃え尽きるかなんて誰もわかりません。
特にショックだったのは、よく一緒に出張していた同僚が、ちょっと最近咳が止まらなくてねえといっていたが、2ヵ月後には肺がんで逝ってしまったんです。
それで決心したというか、とにかく定年で退職しよう、残された時間はすべて自分だけのことに費やしようそう考えたわけです。
- で、やめました。 あっさりと‥‥
誕生月の末日をもって会社とおさらばしました。
翌日からただの人です。
「ただの人」つまり、所属のない人です。
名刺もないし、どこそこの何々ですという自己紹介ができない人‥‥です。
一個人であり、その人のバックにはなになに会社というものがない
つまり、一個人が持っているものイコールその人の価値 です。
考えようによっては、縛られるものがないので楽といえば楽でもあります。
- ただの人となった私は、一日24時間をすべて自分のものにすることができました。
でも‥‥、何もしなくてもいいんです。
ただ自分の時間が過ぎていくだけで、それ自体なんの問題も無い。
そんな日が続きました。
でもそれじゃあ、ろうそくが燃え尽きるまでぼうっとしているだけです。
で、ちょろちょろ考え始めることにしました。
To be continued